森野 郁未
Ikumi Morino
本社 ロボットグループ 主任
Profile
コーンズ・エージーの施設ロボット部ロボットグループは、 機械の導入や運用方法のアドバイス、そしてサービスエンジニアの後方支援などを行っています。 森野さんはB&Fチームで仔牛の哺乳ロボやミルクの殺菌装置、 発情検知システムを担当。 熊本県出身の彼女が北海道でイキイキと、張り合いを持って働くまでの道のりをインタビューしました。/2022年取材当時(主任)
搾乳バイトの牧場で、 コーンズ・エージーと「初対面」。
森野さんは熊本県の出身。動物好きという理由から帯広畜産大学へ進学し、そこで始めた搾乳バイトをきっかけに酪農の世界へ本気で興味を抱くようになりました。「大学のテキストとは異なり、酪農家の数だけ営農手法があると実感しました。とりわけ、牛の快適な環境を作るために工夫を重ねるほど経営が上手くいくという部分が純粋に面白かったんです」
その後大学院へ進み、牛の繁殖に関わる病気を研究。一時は自ら酪農家になる道も頭をかすめたものの、数字を背負う経営の重圧を思い直し、支える側に回ろうと決意します。そんな進路を考えあぐねている時に出会ったのがコーンズ・エージーでした。
「搾乳バイトの牧場に自動換気システムが導入され、匂いの少なさや快適な温度制御に驚かされました。当時十勝で初の導入だったようで視察のお客様も続々と訪れ、これほど注目を集め影響力も大きい機械を扱っているんだと肌で感じましたね」
大学院の講義で見学した国際農業機械展でも同社が扱う海外製の機械に圧倒され、牛にも人にも良い環境を届けられると感じて就職を決めました。「入社後は1カ月ほどの研修を受け、仔牛向けの機械を担当するチームに配属されました。当初は知識が少なかったので、獣医向けの本や月刊誌、セミナーで積極的に情報収集に努めましたね」
お客様の満足している表情に、アドレナリンが全開!
森野さんは仔牛向け機械のプロとして、輸入元メーカーとのやり取りやトラブルシューティング、新製品のマニュアル翻訳・支店向け講習、設置サポートなど多種多彩な業務を担当。時には営業担当やサービスエンジニアとともに、メーカーのコンセプトに沿った仔牛の適切な飼育方法をアドバイスすることもあります。
哺乳ロボットの導入で仔牛の生育が良くなったり、設定や洗浄の助言で下痢が減ったりと、プラスの効果を報告してもらえるのが大きなやりがい。一方、支店からの要請で現場に向かうことが大半なため、ほぼ初対面のお客様からいかに信頼を得るかという難しさもあります。
「哺乳ロボットが故障し現場のエンジニアだけでは解決できない場合、手作業での授乳は多大な負担となるため、いち早く駆けつけるのも大切な役割です。基盤内部のソフト破損などのケースでは、メーカーとリモートで連携し対応することもあります。こうした経験や事例を積み上げ、解決できる課題を増やしていく中で、お客様が満足された瞬間を目の当たりにできた時にアドレナリンが全開になりますね(笑)」
後進のために仕事のマニュアル化や属人化させない仕組みづくりを。
森野さんが主任を務めるB&Fチームは4名(取材当時)。2年ほど前からは後輩の育成とメイン業務を兼任し、支店のスタッフ向けに講習会を開く機会も増えました。「感覚で理解しているトラブルシューティングを言葉で分かりやすく伝える難しさに試行錯誤中です。現場で苦労するエンジニアや営業の助けになりたい一方、出張を詰め込みすぎるのが自分の悪いクセです(笑)」
短い出張で3日、長ければ1週間ほど自席を空けることもります。お客様の満足、支店の助けになりたいという使命感から東奔西走する森野さんですが、「後輩たちにこの働き方は強要できません」と表情を引き締めます。
「上司も出張の多さを心配し、改善策を一緒に考えてくれています。そのためにはトラブルシューティングのマニュアル化や、知識を属人化させない仕組みづくりが不可欠。5年以内には仔牛向け機械のトラブル対応を誰でもできる状態にしたいです」
そう語りつつも、現場で顧客の細かい課題に寄り添う際は目を輝かせる森野さん。「今、当社では若い女性社員も増えているので、良いロールモデルになりたいんです。私たちは体力面で大変なことも多いですが、女性ならではの強さを活かして道を切り開きたいと思っています」